FLOWave SAW式流量センサ
SAW(Surface Acoustic Waves, 表面弾性波)テクノロジーを応用した完全直管の流量計です。導電率がゼロでも流量測定が可能です。直管(単管)と同様の構造により究極の洗浄性を実現しCIP・SIPにも対応します。

優れた特徴
- FLOWaveは検出部等が一切接液しない完全な直管構造の多機能流量センサです。
- 従来の流量センサのような圧損はありません
- 検出部周りのシール材からの漏れの心配はありません
- デッドスペースはありません
- お客様が摩耗部品(メンテナンス部品)を持つ必要はありません
- 導電率が完全にゼロの流体(超純水や油)においても高精度で流量計測可能
- 流量、温度に加え、密度、異物混入率、質量流量の計測へも応用可能
- 軽量(数kg程度)、コンパクト、省電力により、簡単に導入が可能。作業者の負担も軽減
重要な箇所で選定・使用される流量センサは、特に洗浄性や圧損、取り付け自由度が大きな課題となります。SAW(表面弾性波)を応用したFLOWave Type8098は、単管(直管)の外側に圧力トランスデューサーを取り付けSAWの伝播・位相ずれにより流量を算出するため、完全な単管構造でありプローブや検出体は接液しません。完全な単管構造(直管構造)のため、直線配管と同様-つまりセンサとしては究極の洗浄性と圧損の低さを実現しております。
ハイジェニック・サニタリアプリケーション専用の流量センサ
FLOWaveによる効率的なCIP
医薬・製薬分野においては、確実かつ効率的な洗浄は非常に重要です。FLOWaveは導電率に関わらず確実な流量測定が可能です。、直管と同じ洗浄性があるため、衛生面における要求を最大限に実現します。
超純水・超高純度流体の流量測定
SAW(表面弾性波)による流量測定のため、導電率がゼロの超純水においても流量測定が可能です。コリオリ式流量センサと異なり、高い洗浄性があり、圧損はありません。2Sサイズで比較した場合、コリオリ式流量センサの1/10未満の重量となり、比較的自由に設置が可能となります。
SAWテクノロジーによる非接触計測
SAW(表面弾性波)は、身近な例としては地震活動時に発生するいことが知られております。ビュルケルトはインライン流量測定にこの技術を応用しました(特許技術)。SAWを応用することで、接液するプローブや検出素子は完全に不要となりました。

波束 (WG)
A0 直接 2WG 4WG
トランデューサーは電気信号により励起され表面弾性波を発生します。これが管の表面上に広がり、特定の角度で液体にも拡張・伝播します。これらの波は液体を1回もしくは複数回通過する際に受信波を生じます。この受信波は正方向と逆方向の両方向きに発生します。発信波と受信波の時間差は流速に創刊します。液体を1回から複数回通過する発信及び受信波郡を比較することで、優れた流量測定とそのほかのパラメータの算出が可能となります。
産業用Ethernetによる通信・IoTへの発展性
FLOWaveはビュルケルトの共通プラットホームであるEDIPに対応しております。スマート電空ポジショナやIoT仕様コントロールヘッド(Type8691)と同様にPCから簡単に製品パラメータや診断情報が確認できます。産業用Ethernet(PROFINET, EtherNet/IP, Ether CAT等)対応機種も準備しております。
なお、4-20mAアナログ信号出力やパルス出力(トランジスタ出力)にも対応しております。
FLOWaveのテクニカルドキュメント・実績
テクニカルドキュメント(技術情報)
FLOWaveのテクニカルドキュメント(日本語版)はこちらからご覧いただけます。
製薬プラントの洗浄工程
L.B.Bohle Maschinen + Verfahren GmbHでは、最新の製薬工場の洗浄工程にFLOWaveが導入されました。詳細はプラクティスフライヤー(英語版)をご覧ください。PDFをダウンロードする。
CIPプロセスの監視と記録
点滴、病院の栄養食品を取り扱う製薬企業においてFLOWaveが点滴袋用の移し替え施設の供給ラインに設置されました。CIPにFLOWaveを導入するメリットの詳細は弊社のプラクティスフライヤー(英語版)でご覧ください。PDFをダウンロードする。