注入ポンプ原理：精密ドージングのためのマイクロバルブ

実験室機器では多種類の液体を最少量で正確にドージングする必要があります。というのも誤りのない検査結果を得るためには混合や汚染が生じてはならないためです。どのバルブソリューションが対応しているかについては、本章をご参照ください。

本製品のメリット

誤りのない検査結果のための精密なドージング
最適な洗浄力を実現するデッドスペースを抑えた設計
用途に応じたシステムソリューションで開発期間を短縮
実験室機器の効率を向上する高い耐用性を備えた製品

実験室ではサンプルや試薬を正確にドージングし、誤った結果が生じないようにすることが極めて重要です。少量の液体もインビトロや分子診断などでは非常に正確にドージングする必要があります。ここでは最適な洗浄力を備えた切り換えの速いバルブが決定的な要素となります。

Bürkertのマイクロバルブで、少量でもいかに精密なドージングが可能で、実験室での二次汚染が回避できるかをご実感ください！

注射器ポンプによるドージングの機能方法

注射器ポンプでは指定のわずかな液体量を非常に正確にドージングできます。注射器ポンプシステムはこの際不連続原則に従って作動します。一定量の液体がポンプシリンダーのピストン移動によって吸引され、同じチャネルで注入針へと送られます。容器からキュベットへ媒体をドージングしたい場合、ポンプの前に注入/排出チャネルを制御する3/2ウェイバルブを配置します。

.注射器ポンプは媒体を吸引し、その中でポンプシリンダーのピストンが移動します。
バルブが開閉することで、吸引された媒体が次のステップでどのチャネルへ誘導されるかを制御します。
注射器ポンプのピストンが移動し、媒体がポンプから注入針へと送られます。

Diagramm zeigt Durchflussmenge im Zeitverlauf beim Dosieren mit einer Spritzenpumpe

注射器ポンプによる分離注入

このドージング原理では、媒体はすべてポンプに吸引されず、注入針に吸引されます。このプロセスは特に容量が少ない用途で採用されます。

注射器ポンプのシリンダーおよび注入チャネルには絶縁エアークッションがあり、これにより媒体が注入部先端にのみ触れるようにします。こうすることで汚染のリスクを削減します。この原理により注入部先端の洗浄も組み込むことができます。

媒体が放出されると、バルブが洗浄チャネルを開きます。圧力のかかった洗浄液が注入部先端からのみ流れます。注射器ポンプは洗浄プロセス中も絶縁エアークッションにより液体がない状態を保ちます。

当社のスキル：システムによる迅速かつ精密なドージング

体系的なカスタマイズソリューション

当社では、注射器ポンプによるドージングに対応する多様なコンポーネントや素材を提供しているだけでなく、お客様のシステムに合わせてカスタマイズしたシステムソリューションも開発しています。当社のシステムハウスでは、構想、開発、シリーズコンセプト、テスト実験室、製造がすべて一括して取り扱われます。そうすることで当社のシステムハウス能力を活用していただけます。